2024 B4導入演習(環境設計情報学領域・矢吹研・福田担当)サイトです。
課題:xR(VR/AR/MR)and/or
AIを応用した環境設計シミュレータを開発しよう。
内容:情報社会に入り、都市・建築・土木などを対象とする環境設計分野では、BIM、xR、AI、IoT、Big
dataなどを要素技術として3次元デジタル化が推進されるようになってきた。デジタルデータは、計画・設計・施工・維持管理の各段階において、バーチャルプロトタイピング、シミュレーション、可視化などに応用され、専門家だけではなく一般の人々にも使われている。さらに、メタバース、デジタルツイン、ドローンなどの新しい技術も次々と登場・普及し、これまで不可能だったことへの可能性を拡げている。
本演習では、上記を踏まえて、あなたなりの開発企画を設定して、xR(VR/AR/MR)かつ/または AIを応用した環境設計シミュレータを開発しよう。
演習はアクティブラーニング形式(PBL:Project Based Learning)で進める。教員や先輩学生と相談しながら進めていく。
進めるうえでのヒント:
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尚、ニーズの把握としては、最近の国土交通白書、環境白書は網羅的に取り上げられている。が、本演習ではむしろ、シーズで実現できること、実現したいことから考えた方が良い。
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対象(ニーズ)は広げすぎず絞り込んで進める方がよい。また対象は、建造環境だけでなく、遠隔会議などタスクの進め方に関するものでもよい。研究室の最適な座席配置、日ごろ使う小さな施設の改善など、身近な問題を具体的に考える。この段階で迷いすぎないこと。対象を決めて、深堀していくことが大切。
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ニーズ(トレンド)を把握するために、日経アーキテクチャや日経コンストラクションを少なくとも過去1年分読んでみると良い。
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建造環境とその環境を利用する人々の関係、その環境が出来上がっているルール(法や条例)を考えてみると良い。
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3Dモデルは簡易なもの、Unityのアセットや国土交通省のプラトーなど提供されているものを使ってもよい。対象は、抽象化してよいが、オーディエンスが実感できる具体性を有する必要はある。
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Unityなどをプラットフォームとして、プログラミングを含む、システムの開発を行うこと(他をプラットフォームとしても構わない。要はxR and/or AIに関するシステム開発を行うこと)。
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Procedualの考え方を取り込む。「Unity Procedural」「Unity プロシージャル」などで検索。
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ゲームAIの考え方を取り込む。「Unity Game AI」「Unity ゲーム AI」などで検索。
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Unityとwebブラウザをつなぐ。「Unity webRTC」などで検索。
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UnityとWebXR(Mozilla Hub)とつなぐ。三次元仮想環境の高度化。
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(受講した学生は)コア演習3のテーマの拡張、カスタマイズ など
Unityのインストールなど
スケジュール:
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5/13:テーマの設定と関連技術の調査、開発環境セットアップ
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第1回中間プレゼン(5/24 13:30-15:00)、開発
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第2回中間プレゼン(6/3 10:30-12:00)
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最終プレゼン(6/12 MBゼミ)
評価項目:
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テーマの重要度・難易度
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アプリの完成度(但し、3Dモデルの細かさ、色やテクスチャなど「見た目」よりも、アプリの機能全体の実現性を重視する)
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プレゼンテーション
評価結果は確かに大切だが、卒業研究とその後に向けて、物事の進め方、チーム内外のコミュニケーションスキル、演習テーマ及びその周辺の知識、技術をひとつでも多く身に着けて、経験値を高めてください。