問題1. 建築・都市を紹介するVRアプリケーションを、Twimotionを使って構築してください。
この問題を解くために、以下が必要です。
何を作るか、について:チュートリアルでは京セラドーム大阪を対象としています。皆さんは、チュートリアルを参考に、自分なりの京セラドーム大阪を紹介しても構いませんし、他の建築・都市を対象としても構いません。VRでは、現実に存在しないものを造っても構いませんが、聞き手(audience)が納得するように、なぜそれを作ったのか、シナリオを考えるなり、理由を用意するなり、しましょう。
どう見せるか、について:VRではコンピュータ上に3次元の仮想空間(都市模型)を作ります。自身が写真やビデオを撮影する時に意識していることはありませんか?ゲームやアニメやテレビ番組を想像してもらうとわかりやすいと思いますが、単に仮想空間を作るだけでは、聞き手はどこを見ていいのかわからず、魅力が伝わってきません。そこで、見せ方の工夫が必要となります。プレゼンテーションのシナリオを作り、それを具体的な絵とするために、カメラワークを工夫する必要があります。長時間見せられても疲れますから、適度な時間で収める必要があります。
このYoutubeは、境港市と大阪大学が共同研究にて、水木しげるロードのリニューアルプロジェクトに取り組んだVRをキャプチャしたものです。鬼太郎が一反木綿に乗って、計画中の水木しげるロードを紹介しています。
このVRに描かれている要素は何があるか、よく観察してみましょう。建築、道路(車道、歩道)、街路樹、街灯、電柱、電線、人、車、自転車などが見つかると思います。
上記のVRなどを使って、関係者と協議を繰り返しながら、2018年夏に完成しました。このYoutubeは完成した実写版となります。
このYoutubeは合掌造りの仕組みや人々の暮らしを伝えるためのVRです。合掌造りは岐阜県側に白川郷、富山県側に五箇山があり、この建物は五箇山地区側のものです。村上家は織田信長が活躍した時代(天正年間:1573-1591)に建てられたといわれています。
今回は限られた時間ですので、ここまでは難しいかもしれませんし、難しく考える必要はありません。あくまで、参考に、目標にしてください。また、Youtubeなどネット上に、建築・都市のプレゼン事例が沢山あります。それらを単純にコピペするのはもちろんダメですが、ゼロから自分で考えだすより、参考になる部分を分析して学び、できるだけ早くレベルアップできるよう、取り組んでいきましょう。
手段、について:今回はTwinmotionを使います。通常のVRソフトだと、機能が多くてその機能の中から必要な機能を覚えるだけで時間がかかります。また、データの構造化やプログラミングに関する知識・スキルも必要となります。これらの知識はいずれ身に着けてほしいのですが、今回はまず、VRでどんなことができそうか、体感して頂くことを主眼としており、建築・都市のVRを作りやすい、Twinmotionを使います。
15:00 集合
15:00 オリエンテーション
自己紹介(TA 2分/人、出身、自身の研究紹介、
自己紹介(受講生 1分/人、出身、SEEDSプログラムへの意気込みなど)
15:30 課題説明
15:45 ブレイクアウトルームに分かれて作業開始
18:20 中間プレゼン(3分/人+質疑。担当TAからひと言)
18:55 講評、終了
中間テストや学校行事があるかもしれませんので、学業優先で。
もし余力があれば、10月17日に向けて、作業を進めてください。最終レポートをはじめてもらっても構いません(項目2は独立していると考えて良いでしょう)。
9/26, 10/17の本番時間は限られていますので、理解が十分できなかったかもしれません。慣れない環境で意外にてこずったり、共同作業の中で緊張したかもしれません。9/26を終えて、少し余裕がでて、リラックスした時に、考え直したり、改めてやってみると、案外、うまくいくことがあります。
通常のワークショップは1日で終わることも多いのですが、このように、自分の時間をマネジメントしつつ、できるだけ高い成果を上げるための努力し続けてほしいと考え、今回は本番の2日の間に3週間確保した構成としています。
15:00 集合、本日のスケジュールの確認、Society 5.0について
15:15頃 ブレイクアウトルームに分かれて作業開始
17:45 最終プレゼン(5分/人+質疑。担当TAからひと言)
18:50 講評、終了
レポート:
以下の項目について、A4 レポート10枚以内に整理して、福田宛に、10月31日一杯までに、提出してください。テキストだけなく、図表(作成したVRキャプチャを含む)を使用すること。
10年後と20年後の超スマート社会(Society 5.0)がどのようになっているかを、いくつかの分野ごとに予測し、個人および社会としての便益と課題を検討しなさい。
ここでいう分野とは、環境、エネルギー、交通、飲食、消費(購買)、教育、医療、農業などであり、これに限っているわけではない。