Society 5.0(超スマート社会)の到来を背景として、XR(VR/AR/MR(人工/拡張/複合現実)の総称)が多方面で活用されています。XRは、直感的でわかりやすく、インタラクティブな操作が可能であり、環境・建築・都市・土木分野においてもコミュニケーション、遠隔操作、デザイン検討のツールとして期待されています。例えば、AR/MRを使えば、建設予定地で実物大での事前検討が可能となります(その内容を静止画/動画キャプチャして、フォトモンタージュ、動画作成するなどの再利用性も可能です)。当方の研究チームでは、建築都市分野のXR研究を続けておりますが、ここ最近、市販に流通しているソフトウェア(開発キット)を組み合わせて、VRだけでなくARでも手軽さ・低価格を含めて、実用化が可能になってきたと認識しています。
そこで、 ARシステム構築のためのワークショップを計画しました。ワークショップを行う背景として、インターネットには多くの情報があるものの、新たなシステム構築をやりだす「とっかかり」と、システム構築のための「環境構築(各ソフトのバージョンの相性やデータの受け渡しを含む)」で二の足を踏んでしまうことが多いようです。また、ビデオチュートリアルも出ていますが、インターネット上のチュートリアルでは得られない「顔の見える関係」がより重要になってきましたので、一堂に会するワークショップが必要ではないか、と考えた次第です。
尚、今回、募集する中で「VR/AR経験者ではないが前向きに参加してみたい」「Mac持参と書かれていたが自前PCはWindowsしかないが参加してみたい」など、ご相談を頂きましたので、趣旨を若干変更しています。基本的な考え方として、参加者ご自身のPCでご自身のニーズやステップに合わせてAR/VRを構築して頂き、その成果を参加者で共有しつつ、日常の職場でご活用いただければ幸いです。